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FX取引をする上で押さえておきたい理論特集:エリオット波動法則

2018年5月8日

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エリオット波動とは?

FXチャートを眺めていると、価格はランダムに動いているようにも見えますが、一定の法則性があります。その価格変動を明確にしたのが、エリオット波動法則です。この法則は、株式市場の値動きを体系化したものですが、FXでも利用することができます。

エリオット波動法則は、相場は5つの上昇波と3つの下降波の、合計8つの波で周期が終わるという考え方を基本とします。

上昇局面では、次のような「5つの波動」を描きます。

「上昇第1波」→ 「調整」 → 「上昇第2波」→ 「調整」 →「上昇第3波」

下降局面では、次のような「3つの波動」を描きます。

「下降第1波」 → 「戻し」 → 「下降第2波」

 

 

 

 

 

 

(引用:ウィキペディア

上昇時にはジワジワと「底上げ」しながら上げていく事が多く、下降時には一気に下落して、一度は反発する…という事です。相場は決して一方的に上昇し続けることはありませんし、一方的に下落し続けることもありません。上昇しすぎたら利益確定の売りが入ったり、売りポジションを保有する人々が増えます。下落しすぎたらその逆の現象が起きるものです。

つまり、必ず調整が入るのです。

エリオット波動は何に役立つの?

エリオット波動法則の典型例を覚えておくと、大きなトレンドで勝てる可能性が高くなります。できるだけ覚えておきたいポイントは、上昇波の第3波は第1波や第5波よりも短くなることはない点、調整となる上昇波の第2波は第1波を下回ることはない点、上昇波の第4波が第1波の高値を下回らない点です。これらの条件がクリアできなかった場合には、典型的なエリオット波動法則が当てはまらない可能性が高いと判断しなければなりません。

このように、実際のなFXチャートでは典型的なエリオット波動法則のように、5つの上昇波と3つの下降波になるとは限りません。しかし、上昇トレンドであれば、上昇、調整となる下落、再びの上昇というように、アルファベットの「N」を少し傾けたような形で推移していきます。逆に、下降トレンドであれば、下落、調整となる上昇、再びの下落というように、「N」を逆向きにしたような波形で価格は推移していきます。エリオット波動法則には例外がたくさんありますが、この考え方が根底にあることを理解しておきましょう。

なお、エリオット波動法則は、フィボナッチ数との相性が抜群です。波動の押し目や戻り目を予測する際に、フィボナッチ比率の61.8%、38.2%を用います。例えば、上昇波の第1波の押し目は、上昇した分の61.8%や、38.2%だけ下げることがしばしばあります。

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