100個超の優秀なEAが使い放題で有名な「EA-BANK」において、2022年6月度のEAフォワードランキングで堂々第3位を獲得した「Hydrangea」をレビュー&徹底検証してみました。
結論を先に言うと「Hydrangea」はポートフォリオに組み入れたい優秀なEAです!
100個超の優秀なEAが使い放題の「EA-BANK」で無料利用することができますので、気になる人はぜひ利用することをおすすめします!
HydrangeaってどんなEA?
「Hydrangea」は、優秀なEAがしのぎを削る「EA-BANK」において、損益額 +65,715 円で2022年6月度のEAフォワードランキングで堂々第3位を獲得した通貨ペア・ドル円の5分足で稼働するデイトレード型EAです。
作者:Kintuppaさん
「Hydrangea」の作者はKintuppaさんという方ですが、「Hydrangea」のコンセプトも「売るために作った商用EAではなく、自分が稼ぐために作ったEA」ということで、ゴゴジャンなどのEA販売サイトには出品されてはいないようです。
「EAーBANK」にも出品されているのも「Hydrangea」のみで、渾身の一品といえる優秀なEAということができそうです。
EAの概要:Hydrangea
■アノマリー系EAでは珍しいSL30設定
「Hydrangea」も一般的なEAと童謡、ロット設定は最大SL(損切り)が来た場合に損失が資金の1~3%内に収まるようになっています。
このようなロット管理では、SLの値を大きめに取ると必然的にロット数を下げる必要があり、市販EAに多いSLが100等の広さであるのに対し、「Hydrangea」はSL30と低く設定されており、この差が収益力の差に直結しています。
そのため、低SLかつ適度に損切りを行い、市販EAのようにコツコツドカンと稼働タイミングが悪く、稼働開始から早い段階でドローダウンが生じるとなかなか回復できないといった様な悲惨な状況に陥ることが少ないEAの仕様となっています。
EAの特徴:Hydrangea
「Hydrangea」は、需給に応じた特定通貨ペアの特定時間帯における特徴的な値動きを狙ったEA、いわゆるアノマリーEAになります。
方向感に法則性がでるため、その流れに沿って仕掛けると勝率が良く、実需による値動きなので優位性が薄れにくい特徴があり、再現性が非常に高いといわれています。
しかし一方、 「指定時刻でのエントリー」および「指定時間での決済」が多い傾向にあり、「エントリータイミングや決済タイミングが雑になる」といったデメリットがあります。
そのため、「Hydrangea」では、
- 指定時間にならなくてもテクニカル的に優位な状況になったらエントリーする
- 指定時間になってもテクニカル的に厳しい状況であればエントリーを見送る
- 時間決済、TP決済、テクニカル決済と複数の要因で決済していく
といったデメリットをカバーする対策が練られています。
設定可能パラメータ
難解なパラメータはなく、EA初心者でも迷うことなく利用することができる設定項目です。
通常はデフォルト値で利用して差し支えありませんが、慣れている人はショートとロングでSLやTLを個別に設定できるので、より思いどおりの自動売買が可能になります。
Quant Analyzer(クオンツアナライザー)の分析結果
MT4によるバックテストでも優秀な結果が出ていますが、さらにQuant Analyzer(クオンツアナライザー)で詳細な検証をしてみることにします。
PROFIT FACTOR(プロフィットファクター)
プロフィットファクターは、「総利益÷総損失」で計算されます。
プロフィットファクターが大きいほど全体の損失金額に対して利益が大きいということになります。
「Hydrangea」のプロフィットファクターは「1.55」としっかり利益が出ている数値となっています。
DRAWDOWN(ドローダウン)
テスト期間において、残高が最大になったところからもっとも減少した局面の金額および下落率を表す指標です。
最大ドローダウンは金銭単位、相対ドローダウンはパーセント単位で表されます。
「Hydrangea」のドローダウンは、「$1184.92」「7.06%」となっています。
SQN SCORE(SQNスコア)
System Quality Number(SQNスコア)は、「期待値/標準偏差×√100」で計算されるシステムの品質の評価値です。
参考
1.6~平均以下
2.0~平均
2.5~良い
3.0~優秀
5.1~最高
7.0~聖杯
「Hydrangea」のSQNスコアは、「2.76」と良好レベルのスコアをマークしています。
その他
その他、年別の成績については2005年以降、いずれもの年も収益をコンスタントに上げていますが、年によって収益にばらつきがあるようです。
また、アノマリー系EAの特徴として、トレードの時間や曜日が限定されていますが、やや収益にばらつきが目立つ結果となっています。
モンテカルロ分析
モンテカルロ・チャートとは、バックテストの取引データをランダムに入れ替えたり、約定できなかった取引データなどを引いたりしてテストしたチャートです。
その結果生じる収益の幅が狭くブレが少なければ、安定した収益が上がる可能性が高いといわれています。
また、モンテカルロ予測は、バックテスト以降にどれだけ収益の幅が少なく安定して稼げるかを予測します。
確実に同じ結果となる保証はありませんが、将来を予測する目安として参考にできます。
モンテカルロ・チャート
全体的にはしっかりした右肩上がりのチャートを形成していますが、どうしてもチャートのブレが見られるようです。
モンテカルロ予測
将来チャートのブレがやや大きい印象を受けますが、右肩上がりを維持したチャートが予測できています。
まとめ:Hydrangeaはポートフォリオに加えたい優秀なEAです!
実際のトレード成績(フォワードテスト)の収益ラインをみると、モンテカルロ分析と同様のブレが一程度生じるのがわかります。
ただ、収益のブレは10パーセント弱のドローダウンに収まっており、その弱点は複数のEAからなるポートフォリオで運用することで十分カバーできる程度のモノです。
その意味で「Hydrangea」は、100個超の優秀なEAが使い放題で有名な「EA-BANK」において、さすが2022年6月度のEAフォワードランキングで堂々第3位を獲得したEAという実績もうなずけます。
ぜひ初期の運用資金10万円から100個超の優秀なEAが使い放題の「EA-BANK」を利用して、他の優秀なEAを補完するポートフォリオを組み立てることがおすすめです!
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